Tue.

ボーダーレス

 ヴィエンチャンからバンコクへの帰り道。ノーンカーイからバンコク行きの長距離バスに乗ったのだが、そのときの乗客の民族構成がちょっとした見ものだった。まず当然ながらタイ人、そしてタイに働きに行くラオス人、白人や日本人のツーリスト、それに加えて労働目的のフィリピン女性のグループ、国籍はわからないがやはり労働目的と思われる黒人、、、バスの添乗員のタイ人もへたくそな英語で一生懸命対応していた。一体いつからノーンカーイはこんなインターナショナルな町になったんだ?
 15年ぐらい前のことだが、私はノーンカーイを訪れたことがあった。メコン川のほとりから対岸のラオスを拝めるということぐらいしか売りのない小さな田舎町だった。当時インドシナ諸国はツーリストに対してその門戸をがっちりと閉ざしていた。気軽に旅行できる土地になったのは本当につい最近のことだ。ラオスも時の移り変わりとともに旅行者を受け入れ始め、今では日本人ならビザなしで訪れることもできるようになった。
 旅行者以外でも、何らかの理由でタイに長期滞在する人はビザの申請や更新のため近隣の第三国へ出国する必要がある。長いことマレーシアのペナンがもっとも手軽なビザ取得の地として有名だった。しかしインドシナ諸国が国境を開き始めるとともに、バンコクからの距離の関係で陸路でもっとも気軽に行ける第三国の首都としてヴィエンチャンがクローズアップされてきたということだろう。こういう理由でヴィエンチャンノ対岸の町ノーンカーイのバスターミナルに多国籍の人々が集まるということになったわけだ。

 一応私には外国人の女房がいるので、普段からある意味ボーダーレス的な環境にいるわけなのだろうが、このバスのごちゃ混ぜ感が、ちょっと愉快に思えた。<帝国>にも書いてあった、合法、不法を問わない国境を越えた労働力(マルチチュード)の移動という現実を強烈に実感する。いいも悪いもない、これはもう引き止めることのできない時代の趨勢なのだ。、、、そして、私自身も、、、大きな声では言えないが、晴れて国境を越えた不法労働者となったわけだ。めでたしめでたし。
15:30 | 旅行・タイなど | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
死のラチャダーピセーク | top | カウンターが回るのは、、、

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